Sさんは第六形態

これはちょっとスゴイ、ちょっとイイナァと思ったことを書いていきます。

ヤマハ・セローのマンガがあった!「左のオクロック」新谷かおる

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自分が愛用している物が、テレビや雑誌で紹介されているのを観ると、なんか妙に嬉しくなる事ってないでしょうか?


「俺が選んだコイツは間違いなかったんだ!」というような優越感が出てきますし、ちょっと自慢しやすくなったりもします。


もう30年前に乗ってたスズキGSX-R400も、しげの秀一氏のバイク漫画「バリバリ伝説」に鈴鹿4時間耐久レースに主人公達が挑むマシンとして出ていたのを知った時は、なんか嬉しかったのを覚えています。

www.s-san.life


そう言えば、今乗ってるヤマハ・セロー250をあつかってるマンガってあるのかなぁ?

 

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と、ふと思ったんで、調べてみました。


まあ、オフロードモデルの速くもないセローって、オンロードモデルのような派手さは無いし、さすがにメディアの主役を張る題材には向かないだろうと思っていたら、

 

ありました!


新谷かおる先生がヤマハ・セローを主人公の愛機にした漫画「左のオクロック」という作品を世に出しているではありませんか!


250でなくて225ですが。

 

■セローが主役機の新谷かおる先生の「左のオクロック」とは!?

セロー225を題材にした漫画、「左のオクロック」は、ベテラン漫画家の新谷かおる先生の作品で、今は事実上の廃刊となった「月刊少年キャプテン」で1988年に連載されていたマンガで、単行本は全2巻発刊されています。


新谷かおる先生の代表作品と言えば、傭兵戦記マンガの「エリア88」や二輪耐久レースマンガ「ふたり鷹」が有名です。

 

 

 


ちょっとマイナーな作品でいえばカメラを題材にした短編集「シリーズ1/1000sec」なんかも個人的には好きです。


新谷かおる先生の画風は人物は少女漫画のように繊細なペンタッチで、メカはシャープで綿密に描かれている印象があります。

 

 

■何で「左のオクロック」!?どんなストーリーなのか?

「左のオクロック」がどうしても読みたくなったので、ヤフオクでちょうど全二巻出品していたので落札し、アマゾンよりも安く手に入れました。

 

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何で「左のオクロック」なのかと言えば、“オクロック”は日本語で“時計”、時計は右回り。


高校生の主人公、篠崎 由宇(しのざき ゆう)が通う学校の校舎の屋上てっぺんに、ガラスかアクリル板で出来ているような、大きな素通しの時計があって、


ちょうどその時計の影が学校の運動場に写り、生徒達はその影で時刻を知り、その時刻に従って行動をする・・・。


主人公・篠崎 由宇の家庭は父親は企業専門の弁護士で、心配性の母親と大学生でちょっとおてんばでバイク乗り(カワサキKLR250)の姉がいる裕福な家庭だ。


由宇も優等生だが、毎日の単調な日々に疑問を感じ、ちょっと反抗期に入っている様子で、引きこもりがちになり、幼馴染のガールフレンドともギクシャクしていた。


このままみんなと同じ右回りの人生は嫌だと感じていた由宇は、買い与えられてエンジンの慣らしも終わってないまま一年以上もほったらかしにしていたヤマハ・セロー225で日本一周の旅にでる。


途中、同じ日本一周をしているスズキRG-γ(ガンマ)250に乗る尾形 吾一(おがた ごいち)が相棒になったり、行く先々でトラブルに遭遇するが、バイクがらみで解決していくというツーリング・マンガとなってます。


1巻・2巻合わせてマップ1~マップ12のエピソードは、ほぼ1話完結の短編ストーリーで進んでいくので、とても読みやすい作品です。


さすがは、「シリーズ1/1000sec」等の短編ストーリーも多く手掛けてきた新谷かおる先生なので、うまくテンポよく話をまとめています。


OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)も出ていたので、人気はあったんでしょうが、2巻で話が完結しているのは惜しいです。


日本一周も途中で終わっているので、機会があれば、再開してほしいツーリング・マンガです。