Sさんは第六形態

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ドラマになった石田衣良氏の小説|波のうえの魔術師は面白いのか?

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株式投資FXでお金を増やしたいという願望は、誰しも少しはあるんじゃないでしょうか。


私の周りにも株式投資をやってる同僚や、ライブドアの時に大損して嫁さんから株を禁止された友人もいます。


自分も昔から株に関する本を買って勉強したりするんですが、ネット証券に口座は開いたものの、実際に取引したことはありません。会社なんか行かずに株やFXだけで生活できたらどんなにいいことか。


でも、実際はマーケットに身を置くというのはそんなに甘いモノじゃない。

 

投資が楽な仕事なんて、うそばっかり。身体を使わない分、頭とハートはたっぷりと酷使しなくちゃならない。ー「波のうえの魔術師より

 


石田 衣良氏の小説「波のうえの魔術師 」株式投資を題材にした小説ですが、株に興味があっても無くても読んで面白いと思います。


石田 衣良氏の小説と言えば池袋ウエストゲートパークアキハバラ@DEEPのほうがメジャーかもしれませんが、「波のうえの魔術師」はアマゾンのレビューでも、同じ作家の書いたものとは思えないくらい作風が違って読みやすくて面白いと投稿されてます。


15年くらい前のフジテレビのドラマ、「ビッグマネー!~浮世の沙汰は株しだい~」の原作が「波のうえの魔術師」となります。

 

ビッグマネー~浮世の沙汰は株しだい~ DVD-BOX

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当時、ドラマも面白くて毎週欠かさず観てました。主人公の白戸則道をTOKIO長瀬 智也さん、小塚老人を植木 等さん。


ライバルのエリート銀行員の山崎役をネプチューン原田 泰造さんがやっていて、名演技を見せてくれています。


ドラマ「ビッグマネー!」には今でも覚えている好きなシーンがあって、


銀行の窓口に白戸が誰かの借金を株式投資で返済するので待ってほしいと相談するとエリート銀行員の山崎が見下すように

 

ですってー!やめたほうがいいんじゃないですか~。素人は。と白戸をバカにする。


数日後、山崎は銀行の金を運用して株をやっており、ある銘柄を買っていたようなのだが売り買いのタイミングを誤り、山崎は銀行の資金に大穴をあけてしまう。


大穴をあけたその日に再び窓口にやって来た白戸。

 

山崎の目の前に大金を置き借金の返済を果たす。山崎はその金を白戸がどうやって作ったのかピンとくる。

 

いいいあああおおおーー・・・様。・・やったのか・・株を?」

 

返しの白戸のセリフがしびれる

聞かないほうがいいんじゃないかなぁ・・・素人は。」


原作の「波のうえの魔術師」には山崎というエリート銀行員は出てこず、ドラマオリジナルのキャラクターということになりますが、ドラマはこの山崎がいたことで白戸とライバル関係を作り面白くしてました。


ドラマと小説の内容はやはり違いますが、小塚老人と白戸青年の師弟関係やこの物語のキーワードである、まつば銀行の「融資付き変額保険」をめぐっての復讐劇は同じです。


小説もストーリー展開が早く、株の売買シーンもリアルで臨場感があり、ドラマとは少々違うラストを読み終えた時、白戸はこれからどう成長するのか考えて想像して鳥肌が立ちました。

 

波のうえの魔術師 (文春文庫)

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 「波のうえの魔術師」という題名も最高にかっこいい!